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【コラム執筆】「こころ」に関わる栄養素とは??


こんにちは。

管理栄養士の水流琴音です🌷


今週も、産直野菜などを取り扱う通販サイト【産直アウル】にてコラムを書いています🌼



今週は、「春に起こりやすい不調」がテーマです。最近、私の住む地域は雨の日が多く、なんだか梅雨のような…どんよりしたお天気の日が続いています☂

早く晴れた日に、海に行きたいな🌴🐟


コラムでは、気分の落ち込みや自律神経の乱れにおすすめの栄養素として、ビタミンB群について触れています。


なぜビタミンB群が関係しているのか、今日はもう少し深く触れたいと思います✐



TOPIC

  1. 神経伝達物質とは

  2. ビタミンB群との関係


1.神経伝達物質とは



オーソモレキュラー栄養療法を勉強していて特に興味深いのが、神経伝達物質と栄養の関係についてです。


神経伝達物質は、私たちの脳内で作られ、精神現象をコントロールするといわれています。

例として、

・(調整)セロトニン…幸せな気持ちをもたらす(幸せホルモンとも言われていますね☽)
・(促進)ドーパミン…快楽、達成感をもたらす
・(促進)ノルアドレナリン…やる気を起こす
・(抑制)GABA…興奮を抑制する・リラックス効果

神経伝達物質は、働きを促進するものと抑制するものがあります。なかでもセロトニンは、このバランスを調整する働きをしているそうです。


これら促進と抑制のバランスが崩れることで、不安やうつ症状、睡眠障害などの精神的な疾患をもたらすことがあります。

抗精神薬や抗不安薬などの薬は、この神経伝達物質の働きに作用し、脳内の神経伝達物質のバランスをとることで、精神的な疾患をコントロールしているといわれています。


このように、神経伝達物質は「こころ」の健康に密接に関係していることが分かりますね。



2.ビタミンB群との関係


なぜビタミンB群がこころの健康と関係しているのか。図にまとめてみました。




神経伝達物質は、食べ物(たんぱく質)から生合成されていきます。

上から下へ生合成が進んでいく中で、合成をうまく進めるために「補酵素」という酵素が必要です。


その補酵素となるのが、主にビタミンB群なのです👌

上段では、主にナイアシン(ビタミンB3)が関わっています。

下段に進む過程では、ビタミンB6が必須!というくらい、各々で大切な役割をしています。


特にグルタミン酸からGABAの生合成過程においては、ビタミンB6への依存度が強いといわれています。


依存度が強い、ということは??=ビタミンB6が足りないと生合成がうまくいかない💦

そのため、ビタミンB6が不足すると促進と抑制のバランスが崩れてしまいます。

すると、こんな症状が出ることが😭


グルタミン酸過剰の症状→興奮 または、GABA不足の症状→不安、不眠  など。


また図には詳しく記載していませんが、ビタミンB群の他にも鉄やマグネシウムなどのミネラルも、神経伝達物質の生合成に関わっているんですよ。


この代謝の学びから、こころと栄養って繋がっているんだなあ…と感動しました。

栄養素ってすごいですよね♡

わたしはうまく眠れないことが多いので、上の図を参考にしながら栄養強化していこうと思います。


ビタミンB6を多く含む食品は、魚介類や肉類、玄米やごま、バナナ、野菜類だとモロヘイヤやブロッコリーなどにも含まれています。

もし、気分が落ち込みやすかったり、不安や不眠などの症状が続くときには、たんぱく質やビタミンB群が多く含まれている食品を意識的に摂るようにしてみても良いかもしれませんね☽


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