利尻昆布とわたし
- marronkoto
- 2022年4月12日
- 読了時間: 5分
更新日:2022年11月9日

こんにちは。
管理栄養士の水流 琴音(つることね)です🌷
タイトルから「???」と思った方もいらっしゃるかもしれません(笑)
唐突ですが、今日は昆布についてのおはなしです。
皆さんは、出汁をとってお料理はしますか?
昆布を使って出汁をとるのってちょっと難しそう?天然の出汁はお高いイメージ…?
今は手軽に使える粉末の出汁なども沢山あるので、それなら使うよって方もいるかもしれません。
出汁として使用される北海道産の昆布には、道南産昆布、日高昆布、羅臼昆布、利尻昆布などがあります。
なかでも昔から京料理の定番として親しまれてきた利尻昆布は、私の故郷の特産品でもあり、ずっと心の中で思っていたことを、文章にしたくなりました。
「利尻昆布とわたし」のこれまでのおはなし、そしてこれからの想いについて書きたいと思います。
TOPIC
私の故郷
利尻昆布と家族のはなし
出汁としての素晴らしさ
これからの想い
1.私の故郷
私は、北海道出身で、日本の最北端、稚内市(わっかない)で生まれ育ちました。
上の写真の、左下に写っているのが北緯45度31分22秒の「日本最北端の地」を標す、記念碑(宗谷岬)です。
碑は、北国のシンボル北極星の一稜をかたどった三角錐をデザインしたもので、塔の中央にあるNの文字は「北」を、そして台座にの円形は「平和と協調」を表しています。
天気の良い日は、43km先にあるサハリンの島影が浮かび上がり、日本の最北端であることを実感できます✨
(この写真は、以前実家に帰った時に撮ったのですが、この日もサハリンの島影が見えました!写真にもちょっとだけ写っていますね👀)
稚内市は豊かな自然に囲まれ、酪農や漁業が盛んです。自然の中で生まれた地域資源を「稚内ブランド」として認定しています。
私はなかでも宗谷のたこやほたて、宗谷黒牛、稚内牛乳、ほっけ、銀杏草が好き♡母や妹が時々送ってくれるんです。(いつもありがとう♡)
また、地域資源である宗谷丘陵から望む大自然は、本当に綺麗。見慣れた景色だったはずですが、久々に帰省した時はその壮大さに改めて圧巻…!


(これは、宗谷丘陵にあるホタテの貝殻を敷き詰めた「白い道」というところ🐚)
フェリーで1時間半ほどのところに利尻・礼文島があり、稚内や利尻で採れる昆布は「利尻昆布」と呼ばれています。

(↑稚内と島の場所はここです🚢)
2.利尻昆布と家族のはなし
私の祖父母は、漁業をしており、利尻昆布やウニ、タコなどを採っていました。
子供の頃の夏休みのルーティンは、朝ラジオ体操に行ってから、母と妹と一緒に昆布干しのお手伝いに。
繁忙期には、親戚のおじちゃんやおばちゃんも総出で手伝ってくれていました。
朝早くに祖父が漁に行き、海から戻ってきたら、皆で一斉に昆布を干していきます。
そのなかで「根っこ切り」という仕事があり、刃物を使うので高学年になってから私もやらせてもらえるようになって、なんだか嬉しかったのを覚えています(笑)
干したら、網をかけて半日ほど乾かします。
15時ころから、また総出で今度は昆布を回収。昆布の厚さや長さごとに並べて紐でくくり、保管していきます。
私がお手伝いしていたのはここまでなので、この辺りまでしか覚えていないのですが、お天気によってはさらに番屋の2階にある大きな扇風機で乾かしたり、昆布の根っこの部分(みみって呼んでいた気がする)を切る作業などを番屋の中で祖父母がしていたのをよくみていました。
さらには出荷作業や、検品なども二人でしていたのかなあと思うと、大変な作業だったと思います。
農産物直売所などでは、産地の他に生産者さんの名前が書いていることがありますよね。
たまに地元のお店で、祖父の名前が書いてある商品を見つけると子どもながら誇らしかったのを覚えています。
3.出汁としての素晴らしさ
子供の頃から、当たり前のようにあった「利尻昆布」。
その素晴らしさに気づいたのは、社会人になってからでした。
私が管理栄養士として初めて勤めたのは、0~5歳児が通う幼保一元化の幼稚園・保育園でした。何を大切にしたいかと考えた時、乳幼児期は味覚の形成期であることから、「出汁」を活かした食教育を行いたいな、と思いました。
出汁について学び始めたのもその頃で、身近にこんな素晴らしいものがあったんだ!と改めて実感しました。地元の漁師の方から直接昆布を仕入れて保育園で使用していました。
余談になりますが、稚内市は平成23年に、鰹(かつお)の産地、鹿児島県 枕崎市と友好都市提携を結び、お互いの地元の歴史や伝統に触れる、地元の高校生同士の交流が行われているそうです。
稚内市の特産「利尻昆布」と枕崎市の特産「鰹(かつお)」。
それぞれ単体でもとても美味しい出汁がとれますが、これらをあわせた出汁は「合わせ出汁」と呼ばれ、昆布に含まれるグルタミン酸と、鰹節に含まれるイノシン酸を合わせることで、うま味の相乗効果が生まれ、強いうま味のお出汁になります✨
出汁を通して、双方の地域活性につながる友好都市となれば嬉しいですよね♡
4.これからの想い
祖父母が大切にしていた漁業という仕事。現在も私の従兄弟は漁業に携わっています。
今は亡き祖父母に、利尻昆布の魅力やこだわり、料理の仕方などもっとたくさん聞いてみたかったな。そんなこんなで、私にとって思い出いっぱいの利尻昆布なのです。
今は、地元を離れて暮らしていますが、離れてからより地元の特産を誇らしく感じるようになり、管理栄養士として何か私にできることはないかな、と考えるようになりました。
和食の出汁の魅力や、地元の地域活性化につながるような活動をしていけたら良いな、なんて思っています。
祖父母に感謝と尊敬の念を込めて。
微力ですが、まずはblogに「お出汁」のカテゴリーでもつくろうかな🐡♡
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